Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS

※宇宙落描きのFateに関する知識はほぼテレビアニメ版を見ただけで、総叩きだったそれを面白いと思った奇矯な存在なので御了承ください。

OPからしばらくの大胆すぎるダイジェスト展開(OP自体は川井憲次のBGMに合わせてシーンとスタッフクレジットが交互に入っていく素晴らしいものでしたが)には吹きましたが、非常に面白かったです。
映画ということで作画は良好でよく動いていましたし、ストーリー面でも士郎が己の生き方を、自分には何も残らなかったその結末まで見せ付けられて所詮借り物だと否定されても「後悔はしない」「間違いじゃない」と言い切るところはぐっときました。
サーヴァントでは、実質もう一人の主人公であったアーチャーや言峰を倒して凛を守り抜いて散ったランサーが最高にかっこよかったです。逆にセイバーはやや影が薄かったですが、キャスターの調教令呪による命令に抵抗する姿が非常によろしかったのでよし。出番自体は多かったですし。ギルガメッシュは、テレビでは敵ではありますが単純に悪とは言い切れない魅力がありましたがこちらでは清々しいまでの悪役でした、最期の悪あがきまで含めて。
あ、凛はランサーの言う通りいい女ですね! 女性陣の中では一番士郎とお似合いだと思います。士郎を肯定しつつ、アーチャーを肯定した言葉でもある「それでもわたしはあいつの甘いところが愛しいって思う。あいつはああでなくちゃいけないって、ああいう奴がいてもいいんだって救われる」が泣けました。