BB戦士三国伝 戦神決闘編 戦神合身蚩尤ガンダム その2

SDガンダム BB戦士 戦神合身 蚩尤ガンダム (BB戦士三国伝)

SDガンダム BB戦士 戦神合身 蚩尤ガンダム (BB戦士三国伝)

※5体セットでボリュームが半端ないので、レビューは何回かに分けて行います。このレビューでは、蚩尤ノイエ・ジールと暗黒玉璽サイコガンダムを紹介します。

続きを読むからどうぞ。


「闇の軍神」蚩尤ノイエ・ジール
神話の時代に三侯が封印した暗黒の化身であり、すべての闇の元凶。
魑魅魍魎を従え、三璃紗全土を血に染めたといわれている。

元は中国神話に登場する神で三国志に直接は関係ないのですが、SD戦国伝で常に黒幕として存在していた「闇」と関連付ける形で三国伝に登場しました。獣身で銅の頭に鉄の額を持ち、四目六臂で人の身体に牛の頭と蹄を持つと言われ黄帝に対して反乱を起こし殺されましたが、一方では勇敢で忍耐強く優れた武器を発明した軍神であったとも伝えられています。公式サイトでは、蚩尤ガンダムのキットを買うように言い、続いて年末進行で忙しくてネタ考えてる余裕なんてないとスタッフの心境を代弁していました。
三国伝では、ケロケロエース版では単体での活躍はありませんでしたがキット付属漫画では機駕の轟攻略に武将として同行し、轟兵を闇の力で洗脳して同士討ちさせた後単身王宮に侵攻、迎え撃つ孫策によってバラバラにされましたが……




演者はノイエ・ジール。上で書いたように蚩尤は物凄く化け物のような容姿なので、モビルアーマーがモチーフというのはちょうどいいですね。元がかなり怪物っぽい異形のフォルムなので、違和感はありません。大きさは高さ自体は三国伝の標準とあまり変わりませんが、横幅が広いのでその分大きく見えます。
脚がないデザインなので当然自立は不可能でスタンドが付属するのですが、接続部が緩くかなり慎重にバランスを取って強く押し込まないとすぐにスタンドから取れてぱたぱた倒れるので、あまり役に立ちません。




可動は首・肩・腕・サイドアーマー・胴体と可動部全てが三国伝標準丸ポリ接続で、意外と動かすことができます。特に胴体の接続は、大きく反らせるような動きができて面白いです、




アップにしてみると、頭部には蛇の意匠が取り入れられているのがよくわかります。目のシールは、目線の向きが違うものが三つ用意されていました。



足の裏がないのでスタンプも……と思ったら、スタンドの裏にありました。これは驚きです。



そして、蚩尤ノイエ・ジール最大のギミック。全身をバラバラにして、別売りの孫策サイサリスに鎧として装着することで……




孫策サイサリス蚩尤魔装形態になります。
ケロケロエース版では、合肥の戦いで戦死した孫策の死体に蚩尤が憑依して仮初めの命を与えたという形で登場。関平を追い詰め、庇った関羽に致命傷を与えましたが、的盧に乗って駆け付けた劉備の攻撃で一時退却しました。その後建業の王宮での戦いで再び出現しますが、劉備と的盧の力を合わせた必殺技で蚩尤魔装部分を完全に破壊されました。
付属漫画では、孫策に倒された直後その身体を乗っ取って登場、孫権達を追い詰めますが、轟大帝として覚醒した孫権によって破壊され孫策は無事救出されました。
本体と蚩尤部分とのアンバランスさがなんとも禍々しい雰囲気を醸し出しています。ノイエ・ジールがGP-02を乗っとるというのが面白いですね。可動は基本的には孫策サイサリスと変わりませんが、パーツ干渉があるため少し動かしにくくなっています。



ケロケロエース版のように双虎旋棍を持つこともできますが、蚩尤の腕や肩とかなり干渉します。漫画のように真っ直ぐ前に突き出すポーズは無理っぽいです。



分割のおかげというのもありますが非人間型にしてはなかなか可動部も多いですし、なにより他のキットの鎧になるというギミックが秀逸です。スタンドにスタンプを持ってきてなくさないという気配りもいいですね。





「破壊の巨神」暗黒玉璽サイコガンダム
巨大暗黒玉璽の中から現れた闇の巨神兵器。
闇のオーラを取り込み、破壊と殺戮の限りをつくす。

元は洛陽宮殿の地下神殿にある巨大な黒い玉璽で司馬炎が祈りを捧げていましたが、蚩尤の覚醒と共に外殻が剥がれ落ちるようにしてこの中身が登場し、司馬炎を取り込みました。ケロケロエース版での描写からは、郭嘉合肥で玉璽を取り込んで暴走した時のデータを元に作られた「闇の天玉鎧」とでも言うべき存在のように見えます。




演者はサイコガンダム。戦国伝ではサイコガンダムは味方のことが多かった(操られて敵に回ることはありましたが)ので、純粋な悪役なのは珍しく思います。とにかく全体がゴツくパーツも大きいので、結構迫力があります。



大きさ比較。司馬炎の2倍、通常サイズと比べても頭一つくらいは大きいです。



可動は二の腕と手首が回るのですが、こうやって前に向ける以外のポーズはほぼ取れません。それ以外は、肩が標準丸ポリ接続、脚は全然動かず腰は画像程度が限界です。




武器は盾。そのまんまサイコガンダムのシールドですね。二つのパーツを手首への接続パーツで繋げているのですが、非常にバラけやすいです。
また、四方から刃を展開することもできます。設定等は一切ないのでどういったものなのかはわかりませんが、なんだか強そうではあります。



首を外し、胴体の蓋を外して司馬炎を収納することができます。ここから顔のパーツを分解し、兜のように司馬炎に被せます。司馬炎を生贄として取り込んで起動したという設定なので、動かす時はこの状態にしておくのが正しいのでしょう。
司馬炎の足の裏の穴と胴体内の突起を合わせるのですが、この位置合わせが結構難しくてちょっとイライラしました。



頭を付けるとこんな感じです。ちらっと司馬炎が見えるようになります。この状態では、顔の接続パーツと蚩尤ガンダム時の顔パーツが余剰になります。



サイズが大きいだけに、足裏スタンプも御立派です。



結構作りは大味だったりするのですが、この大きさはいいですね。どちらの漫画でも活躍の場がなかったのが残念です。



伝説の闇の軍神が目覚め、器が起動し、生贄が捧げられた時……


次回を待て!