仮面ライダーディケイド 九つの世界お気に入りランキング
平成ライダー10周年記念作品にして、昭和と平成全てを繋ぐ(かもしれない)お祭り作品、仮面ライダーディケイドもとうとう九つの世界を巡り終わり、明日放送の第20話からはいよいよクライマックスに入ります。
それを記念して、今まで巡った世界の簡単な感想と面白かった順に順位付けを行おうと思います。
なお、あくまで私個人の感想で客観性は皆無なので、異論があっても「ああこの人は自分とは感性が違うんだな」と軽く流して頂ければ……
- 1.クウガの世界
これはもう、別格と言ってもいいほど面白かった!
「好きな人一人の笑顔のために」戦っていたユウスケが、雄介と同じ「誰かの笑顔のために」戦うようになるドラマが燃えます。ガミオも別格の強さを見せ付け、力だけじゃない面も見せた名ラスボスでした。
- 2.アギトの世界
士の「愚かだから、転んで怪我してみないとわからない。時には道に迷い、間違えたとしても、それでも旅をしていく。お前に道案内される必要はない!」はアギトのテーマ、ひいては石ノ森章太郎が晩年サイボーグ009等で手がけようとした「前に進もうとする人間と、進化を快く思わない神との闘争」への答えを的確に表現していたと思います。
士、ユウスケ、ショウイチの三つの力が一つになった*1ファイナルフォームライドも感動しました。
- 3.キバの世界
ワタルはファンガイアの王子として君臨している、世界は人間とファンガイアがとりあえずは平和的に共存している、ワタルの父親はファンガイアで元キング、ワタルも父もバイオリンが下手……と、キバ本編とはまるで逆な世界。それでも「ワタルが己のアイデンティティを求める物語」というキバのストーリーラインは外していませんでした。
ビートルファンガイアへのとどめが、ディメンションキックとダークネスムーンブレイクのライダーダブルキックなのもよかったです。やはりライダーダブルキックは無条件で血が滾る。
- 4.ファイズの世界
士なにもしてないよねーという感じはしましたが(笑) タクミの決意と由里との絆はパラダイス・ロストを思い出しました。海東も絡めたファイズギアの奪い合いなど、ファイズを上手く凝縮していたと思います。
放送前はディエンド紹介編も兼ねているのでファイズの方が薄くなるんじゃないかなーと不安でしたが、バランスよく描写されたことで杞憂に終わってよかったです。
ラッキークローバーがボスのタイガーオルフェノクも含めてショボく強敵感がまるでなかったことと、ファイズといえばこれ!なクリムゾンスマッシュが見られなかったのはちょっと残念でしたが。特にクリムゾンスマッシュは、今の技術で再現したのを是非見てみたかった……
- 5.響鬼の世界
とにかく最後の音撃セッション、これに尽きる! 本編でやった時は「輝」を演奏してくれるのかと思ったらただの不協和音、終盤のオロチでやっと見られるかと思ったら響鬼の一人舞台……と当時フラストレーションが溜まっただけに、ここでやってくれたのは拍手喝采です。肝心の響鬼がディケイドにドンドコドコドコ叩かれる役目だったのは、ディケイドだからしょうがない(笑)
- 6.カブトの世界
全体的に見て普通だった感じです。ボスも仮面ライダーGの使い回しの上にディケイドかカブト単体でも十分倒せそうなくらい弱かったですし。
ただ、ハッピーエンドではなくソウジが永遠の孤独に消えていくというどこかほろ苦いラストは、「気付いてないだけで、すぐそこで仮面ライダーが戦っているかもしれない」というクロックアップの演出意図をストーリーで表現し直していてよかったと思います。
- 7.龍騎の世界
「こんなトリックありかよ!」by士な真相は面白かったですが、シンジとレンの関係や気持ちがイマイチ伝わってこなかったこと、タイムベントで全部なかったことにするというラストには釈然としませんでした。
ファイナルアタックライドがディケイドとリュウキドラグレッダーの繰り出すドラゴンライダーキックだったところはグッド! あと「過去と未来の鎌田が一つに!」は名言。
- 8.ブレイドの世界
すごいしょうもない理由でいがみ合ってアンデッドそっちのけで戦い合うライダーとか非常にブレイドらしかったとは思うんですが、ブレイドのそういうところに乗れなかった私としてはどうにも……(笑) 鎌田も二つの世界で引っ張った割には弱かったですし。
- 9.電王の世界
ちょっと調子に乗りすぎましたね、脚本と演出。電王のノリは電王の中でやるから面白かったのであって、他の番組でもやられると正直鬱陶しいのがよくわかりました。
良太郎というストッパーがなくなったタロスズの好き勝手もちょっと……ねぇ。やっぱり電王は良太郎とタロスズの相互関係があってこそだと思うんですよ。
*1:ここもアギトの再現ですよね。