仮面ライダーOOO 第32話「新グリードと空白と無敵のコンボ」

紫のグリード
オーズの身体に入り込んだ理由は、だいたい前回の感想で予想した通りでした。800年前にグリードを封印した存在であるオーズを恐れないのは、800年前の戦いを経験していないからというのは納得です。
ここでカザリが「紫のグリード」とまるで真木に呼びかけるように言うのが、まさか真木がそれになっていたということだったとは……
紫のメダルのヤミー
セルメダルを投入した物から生まれ、欲望は関係なく、全てを無に帰すために行動すると、今までのヤミーとは根本から異なる存在です。倒しても誕生時に使用したセルメダル1枚しか出なかったのも、欲望で行動していない証拠でしょう。更には無に帰す力でコアメダルの力を無効化してしまう、オーズ殺しとも言える厄介なヤミーです。
シャチパンダヤミーで「殺したとしか思えない描写」はありましたが、消滅という形とはいえここまではっきり大量殺戮を繰り広げるとは……
伊達の理屈
「まず自分が死なないようにしないと結果的に誰も助けられなくなる」という理屈は真っ当で、そこまで言われても「じゃあ俺に医者は無理ですね」と躊躇なく飛び出してしまう映司の方がおかしい……というか、どこか歪んでいるんですね。ウルトラマンネクサスでありましたが、「死ぬ気で戦うことと、死んでもいいと思って戦うことは全く違うこと」と。
映司頑丈すぎ
飛び出した映司へのプテラヤミーの挟み打ち攻撃でものすごい大爆発が起きていたのですが、なんで映司はあんな軽傷で済んだのでしょうか(笑) どう見ても「あ、これ死んだ」レベルの大爆発だったのに……
乾いた映司
映司が「手が届く範囲だけ」と言いながらかなり無理無茶無謀を繰り返しているのは何度も描かれていて、おかしいとは思っていたのですが今回ようやくその原因がわかりました。「もう忘れた」「いつまでも引きずっててもしょうがない」とは立ち直ったように見えて実際そうなのでしょうが、その立ち直り方が「自分へのあらゆる執着をなくして全てがどうでもよくなったから」というのが……痛々しくて見ていられないです。
「欲望こそ生きるエネルギー! 素晴らしい!」
結構似てますね伊達の物真似(笑) 直後にいつもの「その通り!!」で乱入してくる会長にも吹きました。会長マジフリーダムだわー。鴻上関係の施設以外の場所に来たのって何気に初めてな気がします。
オーズの「器」
会長が紫のメダルのグリードの誕生ケーキをわざわざクスクシエに持ってきたということは、つまりそういうことなのでしょう。プテラヤミーの行動を感知していましたし。映司は間違ってもヤミーなんか作らないでしょうが。
映司が今まで「乾いていた」が故に暴走しなくて済んでいたというのは皮肉な話です。今映司が唯一執着らしきものを持っているとすれば、それは「手が届く範囲」を格段に増やせるオーズの力でしょうし。
プットッティラーノザウルース
だ、駄目だ、コンボソングはまだ今までの慣れで平気だったのですが、プットッティラーノヒッサーツとほぼ理性がないはずなのに妙に手慣れた様子でメダガブリュー操作するので笑ってしまいました。ここはもうちょっとメダガブリューの登場を遅らせてプトティラ単体でなんとかならなかったのでしょうか……
スキャニングチャージ技も突き刺して凍らせるところまではよかったのですが、その後尻尾で粉砕する動きがやけにもっさりしていましたしちょっとがっかりでした。
映司の長い咆哮は凄まじかったです、演技上手いというか凄いですね、映司の人。
暴走
この暴走は800年前のオーズと同種なのか、平成ライダーお馴染みの強すぎる力に振り回されているのか、それとも紫のグリードの意識が出ているのかが気になります。前二つならまだともかく、最後のだとしたら相当厄介な状態のような……
映司に差し伸べられた手
まさか比奈が映司にとっての救いになるとは予想していませんでした。ぶっちゃけ空気キャラギリギリでしたし。
真木=紫のメダルのグリード
カザリ(グリード)の人間にセルメダルを投入する能力を応用して取り込んだんですね。こういうこともできたんだ……(笑)