ULTRA-ACT ゴモラ

ULTRA-ACT ゴモラ

ULTRA-ACT ゴモラ



言わずと知れた、ウルトラ怪獣の中でも上位に入る知名度と人気を持つであろう怪獣です。
ウルトラマン」にて初の前後編に登場した後、80でミサイルを撃ったりタイでハヌマーンに惨殺されたりマックスとメビウスで再登場したりと色々ありましたが、ついに「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」にて主人公のメインパートナーという、ポケモンでいうピカチュウポジションへと大出世しました。飛び道具やかっこいい演出の必殺技やスーパーモードのような強化形態まで手に入れて、もはやその立場は「怪獣」から「ウルトラヒーローの一人(体)」になったと言っても過言ではないでしょう。
また、円谷プロのエイプリルフールネタで登場した「ゴモたん」はそのちょっと(かなり?)頭のゆるいキャラとビジュアルとのギャップがなんとも言えないおかしさを出していて、「かっこいい」だけではなく「かわいい」という人気まで得ることに成功しました。

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ゴモラは一番手に入りやすいフィギュアであろうソフビが昔のものでちょっと今見ると出来が悪かったのですが、これは「ゴモラフィギュアの決定版」と言ってもいいくらいかっこいいです。塗装も少々雑なところはありましたが、全体的には非常に綺麗でした。





登場作品によって微妙に顔が違うゴモラですが、初代に近くちょっと愛嬌のあるようにも見えるウルトラギャラクシー版をモデルに造型されているようです。クオリティは非常に高く、角の縞模様や鼻先の一本角、口の先の牙まで細かく再現されています。



そしてこの長い尻尾! これだけでULTRA-ACTのウルトラマン以上の長さがあります。ゴモラといえばこの長い尻尾だけに、ここに拘ってくれたのは嬉しいですね。



付属品として超振動波のエフェクトパーツが付属、鼻先の角と差し替えで取り付けます。
せっかく付けてくれたのにあれこれ言うのもなんですが、本編の超振動波のエフェクトとはまるで違います。ウルトラマンスペシウム光線が色以外は映像中のエフェクトをかなり忠実に再現していただけに、これは残念でした。



もう一つの付属品は、科特隊のマルス133で焼き切られた跡の尻尾です。全体的にウルトラギャラクシーのゴモラをイメージしているので、これは本当におまけですね。
ウルトラマンとの再戦の際に、もう尻尾はないのに懸命に尻尾で攻撃を加えようと振る姿がなんとも哀れで子供心に同情してしまったのを覚えています。



可動範囲は動くところ自体は多いのですが、動かし方が特殊だったり可動範囲自体は狭かったりでポーズ付けにはちょっと苦労します。ですが、ウルトラマン仮面ライダーのような純粋な人間体型とは違う、所謂怪獣体型の可動化としては十分以上のものはあると思います。
ただ尻尾の付け根があまり上がらず、体を反らすようなポーズが取れないのは残念でした。



こうやって足を投げ出して座れるだけでも大したものと言えるのではないでしょうか。



頭部の上下可動の範囲は非常に広く、俯きからほぼ真上を見上げるくらいまで動かすことができます。口の中には舌も造型されています。



おもむろに跳び上がってドロップキックをかましたり



前転して勢いを付けた尻尾でぶん殴ったり



挙句の果てには空中で一回転して尻尾を叩き付けたりと、ウルトラギャラクシーのゴモラは怪獣アクションの常識を超えたアクションを見せてくれました。発想を超えたアクションを考えた担当の方とこの着ぐるみであれだけ動いたスーツアクターさんを本当に尊敬します。



ゴモラ! 超振動波だ!」
「キシャァァァァ!」





ギャラクシーNEOの後半からは使わなくなったのが残念ですが、超振動波ゼロシュートはかっこいい必殺技でした。角を突き立てて直接超振動波を流し込み、その後放り投げてゴモラの背後に落ちてきた敵怪獣が爆発!の流れは痺れます。





ULTRA-ACTゴモラのレビューでした。本格的なウルトラ怪獣の可動フィギュア第一弾ということで期待していましたが、その期待を上回る出来でした。少々値段がお高く感じるかも知れませんが、箱を持ち上げて頂ければその理由が理解できると思います。それくらいボリューム感がすごいです。
それだけのボリュームを持ちながらも決して大味ではなく、良好なプロポーションと細かい造型や塗装で安っぽくは見えませんでした。付属品は少ないですが、ゴモラにこれ以上なに付けるんだって話ですしね。