THE LEGACY COLLECTION FX-6

スター・ウォーズ ベーシックフィギュア レガシーコレクション FXー6

スター・ウォーズ ベーシックフィギュア レガシーコレクション FXー6

メドテック工業社製医療補助ドロイド FX-6



「フィクジット」の愛称で呼ばれ、モジュール化された7本の医療器具付きアームと12本のスカートアームによってメドテック工業社製の医療補助ドロイドの中でも特に高い汎用性を持ったドロイドです。優秀なセンサーと分析装置を持ち、多数の患者のデータを蓄積し多彩な医療行為を行うことができましたが、個性プログラムが欠如していたことと発声装置を持たなかったため医療補助しかできませんでした。
映画では「エピソード3 シスの復讐」のラストに登場し、ムスタファーの戦いでオビ=ワンに達磨にされたダース・ヴェイダーことアナキン・スカイウォーカーのサイボーグ化手術を他の医療ドロイドと共に行ないました。手術完了直後、パドメが死んだことを知ったダース・ヴェイダーの八つ当たりによってフォースで破壊されています。
スター・ウォーズの鉄人!より〜

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ミクロマンサイズくらいにも関わらずディテールが細かく作り込まれており、黒という渋いカラーリングもあってアメトイによくある異様な安っぽさはあまり感じません。かなり忠実に映画に出てきた姿を再現できていると思います。頭部は軟質素材製なのでやや抜きが甘くモールドがダルいですが、それ以外はパッと見は非常にいい出来です。ええ、パッと見は。
誰もが思うことでしょうが、まったく医療ドロイドには見えませんね。漆黒のボディと不気味な顔?と剥き出しの医療器具付きのメカメカしい腕のせいで、むしろ拷問ドロイドと言われたほうがしっくり来ます。「ダース・ヴェイダーをあんな姿にしたドロイド」ということで意図的に残虐そうなデザインにしたのでしょうが、いくら腕がよくてもこのドロイドに治療されたくはないです……
余談ですが、サイボーグ化手術の時アナキンがえらい苦しんでいて麻酔くらいかけてやれよと思ったのですが、あれは苦痛からより強い怒りと憎しみを得られるようにパルパティーンがわざと麻酔をかけず気を失うこともできないようにして手術させたらしいですね。おそろしや皇帝陛下。






各部には薬液タンクがあります。ボディに液が漏れているような塗装があるのですが、衛生第一の医療ドロイドとしてそれはいいのでしょうか。








注射器や鉗子といった医療器具付きアームが全身にあります。このアームが最大の問題点でして、組み立て式なのですが説明書の類は一切なくどこにどのアームを付ければいいのかまったくわからずに難儀しました。一応薬液タンクからは注射器が出るということはわかりますし、取り付け穴は経が違ったり向きを決める切り欠きがあったりはするのですが、いくらなんでも不親切すぎです。ネットで検索して出てきた資料画像を元に、必死になって組み立てましたよ……
おまけに3枚目の画像の注射器アーム、本来は根元から上下逆なのが正しいのですがここは根元が最初から本体に組み込まれていて修正するには分解するしかなかったので諦めました。この辺の不親切さといい加減さはいかにもアメトイですね。








気を取り直して、アームは中間の可動部で動かすことができます。ただでさえ気持ち悪かった見た目がアームを伸ばすと更に気持ち悪くなります(褒めています)。




更にスカート内に収納されているアームも展開できます。こちらは可動部は根元のみですが、先端の医療器具が全部同じではなく数種類あるのが芸コマです。




うーん、やっぱり気持ち悪いです。こいつの治療でないと命を取り留められないような時以外ではあまりお世話になりたくないドロイドですね。




このドロイドは「メドテック工業社製医療補助ドロイドとしては珍しく、標準でキャスターによる移動能力を持っている」という設定があり、その設定通り底部にキャスターのモールドがあります。コロ走行はできませんが、こういうのがあるといいですね。ただこれのせいで少々バランスは悪くなっています。




アナキン「お前を見てるとなにか嫌な気分がするんだが……」
FX-6「ソレハ キノセイデショウ イキナリヒドイコトイイマスネマスター・スカイウォーカー」



アナキン「そうだよな……最近疲れてるのかな」
FX-6「…………」



アナキン「!?」
FX-6「ナニカ?」



以上、FX-6のレビューでした。映画ではちらっと映っただけの脇キャラどころかモブキャラなのですが、こういうキャラにもしっかりした設定が(かなりの部分後付けでしょうが)あってフィギュア化もされているのがスターウォーズのすごいところですね。何故メジャーどころをスルーしていきなりこれなのかといえば、私が大の非人間型ドロイド、エイリアン好きだからです。
主にアーム部分の不親切さに不満はありますが、全体的には気持ち悪い見た目を余すところなく再現していて満足できました。やはりあまり売れなかったようでそこら中で安売りされているので、スターウォーズ商品自体が撤去されたようなところ以外では入手もしやすいのではないでしょうか。非人間型ロボット好き、異形好き、脇役をこよなく愛する人には特にお勧めです。