劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

去年の夏は諸事情あって劇場版を見に行けなかったので見ていなかったのですが(テレビ版の最終回に萎えたのもありますが)、GWを機会に借りてみました。
まず大きい不満は、やっぱりユウスケの扱いとWですね。ユウスケは序盤は士と友情見せたりいい感じなのですが、ライジングアルティメットフォームにされてからは自分の意志で抗う様子すら見せず、正気に戻ったのもユウスケ自身の意志は全く関係なく士の説得で小夜が改心して地の石を割ったからライジングアルティメットフォームがテレビ電話と呼ばれている理由がよくわかりました)ですし、正気に戻ってからはシャドームーンに手も足も出ず出番終了……とちょっとこれはひどいです。
Wはもう、色々台無しとしか言えません。宣伝なので野暮なこと言いっこなしなのはわかりますが、ディケイドとライジングアルティメットクウガを圧倒したシャドームーンがWには手も足も出ないということは、歴代ライダーは園咲家の幹部どころか雑魚ドーパントよりも遥かに弱いということになりますし……それはちょっと認め難いです。
このようにちょこちょこ不満はありますが、「ディケイドには物語はありません(キリッ」なんかよりはよっぽど納得できる綺麗な終わり方でした。私の中ではアポロガイストはアマゾンの世界で十面鬼と一緒に倒されて、そこからこれに繋がるのがディケイドの真の物語ということにしておきます。鳴滝も、士に大ショッカーを止めるよう頼んでおきながらディケイドを倒すためにスーパーショッカーの幹部になるような支離滅裂意味不明で「おのれディケイドー!」と叫ぶしか能がないネタキャラよりもこっちの方が遥かにいいですし。
この映画唯一最大と言ってもいい見せ場であるライダー大集合(ガラガランダが「貴様達は死んだのではなかったのか!?」と驚いていましたが、ライダートーナメントでの敗者ライダーってどう見ても普通に送還されただけで死んだようには見えないのですが……笑)は、なんだかんだで胸が熱くなりました。稲田徹って藤岡弘、の声真似上手いですね、スタッフロール見るまで本人かと思ってましたし。あとガラガランダの触手攻撃で1号、2号、カブトがダウンする中、一人だけ触手を食らわず逆に切断してリボルクラッシュまでかましちゃうRXは自重しろと思いました(笑)