鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第42話「反撃の兆し」

突如意識を失ったアルを抱え、道中の山小屋へ立ち寄ったウィンリィたち。そこで休憩がてら、メイとマルコーはスカーの兄の書を読み解こうと試みる。
途中、意識の戻ったアルとマルコーの会話からヒントを得たメイは、スカーの兄の書に細工を施し、そこに秘められていた一つの錬成陣に辿りつく。だが、その錬成陣はなんと…。
一方、スロウスの掘ったトンネルへ入ったキンブリーはそこでプライドと出会う。プライドはキンブリーに、ブリッグズ兵の一枚岩っぷりを利用し、ブリッグズの地に血の紋を刻めと命令する。

bold;">「反撃の兆し」:サブタイの通り、今まで全く対抗策が見えなかったお父様の企みを実現させない一筋の光明が見えてきました。国土錬成陣の完成、スカーの兄の残した文書の解読、ホーエンハイムの宣戦布告、ドラクマとの開戦と色々なことが起こりましたが、それが全てお父様の計画の推進とそれに対向する者達の動きなのが面白いです。
bold;">浮かび上がる国土錬成陣:イシュヴァール殲滅戦の時点でお父様の企みを察知しただけでなく、その対抗策まで完成させていたとはスカーの兄が凄すぎます。流石子安。
bold;">「高慢」:プライドは、「フラスコの中でしか生きられない」というお父様のかつての姿と人を見下す高慢さそのものだったのですね。それを真っ先に切り捨てたというところから、お父様の感情のようなものが少しながら伺えます。
bold;">宣戦布告:息子のような勢いと熱さはないですが、ホーエンハイムの強い決意が感じられました。あえてお父様から与えられた「ヴァン・ホーエンハイム」という名前ではなく「奴隷23号」という名乗りを上げたということは、完全にお父様と決別する決意でしょう。今までなにをしているのか、なにがしたいのかイマイチよくわかりませんでしたが、俄にホーエンハイムの動向も気になってきました。
bold;">ドラクマ侵攻:不在というだけでドラクマがブリッグズに総攻撃をかけてくるところから、オリヴィエの辣腕ぶりがよくわかりました。一度戦争を起こしてしまえばドラクマが要塞を陥落させようがブリッグズが死守に成功しようが相当数の戦死者が出るのは確実なわけで、北方に血の紋を刻むのはほぼ成功が確定してしまいましたが……