流行り神 ポータブル

第1話「コックリさん」をクリアしました。文章が嫌味がなく読みやすいので、途中で胸焼けして中断という事態(私がADVをやるとこれがよくある)がなくサクサク進められるのはいいですね。主役二人のキャラ描写がしっかりしているので、話に進展のないシーンでも退屈しませんし。
内容は、要約すると科学編は「心臓移植による人格転移」、オカルト編は「封じられていた妖狐の暗躍」。うーん、やっぱり今回も「科学編が『もう一つの真相』ではなく『オカルト編で残された謎の補完』にしかなっていない」という印象が拭えませんでした。大きな謎の一つであった「犯人がどうやって被害者を殺害して大量の血液を抜き取ったのか」は完全放置でしたし。「恋愛絡みのドロドロと心の闇」をテーマにした話自体はよかっただけに残念でした。
「オカルト」と「科学」を象徴する二人のサブキャラ、霧崎水明と人見式部はどちらもいいキャラですね。霧崎はオカルト肯定派ですが無闇矢鱈に盲信はせず科学的な見地も忘れない、人見はオカルト否定派ですが非科学的だというだけで否定することはせず科学では解明できないこともあると認めている、と対照的なようで似た者同士なのが面白いです。