仮面ライダーディケイド 最終話「世界の破壊者」

ライダー大戦、未完!は事前に情報を得ていたので*1覚悟していた分衝撃は少なかったのですが、それ以外の部分も溜めもなにもなく出てくるサムい台詞やワタルとアスムの変わり身が唐突過ぎて意味不明など色々と酷い最終回でした。これに比べれば投げっ放しだ謎放置だ言われてる今までのライダーの最終回なんて、ちゃんと盛り上げて激戦でラスボス倒して話に決着付けて、よくできてますよ。たとえあのね商法であろうと、最終回の内容さえよければ気にならなかっただけにこの結果は残念です。
いくら映画に続く!で完結してなかろうと話が滅茶苦茶であろうと、戦闘さえ面白いの見せてくれれば子供向け特撮番組としては十分だとも思ったのですが、その戦闘もお世辞にも面白かったとは言えませんでした。せっかく復活させた各世界のボス*2はおざなりなみんなライダーキックで纏めて爆死、アポロガイストは圧倒的に優勢なのにライダーが苦し紛れに打った必殺技であっさり爆死というディケイドのつまらない時の戦闘パターン……駄目だこりゃ。
……まあ、この期に及んで馬鹿の一つ覚えで井上米村と脚本家だけに全責任をおっ被せているような輩は心底軽蔑致しますが。「映画に続けてテレビでは全然終わらせない」という大きなストーリーの流れを脚本家一人の一存で決められるわけありませんし、そもそも井上はたった4話しか書いてなくてどう見ても話の大筋には関わっていませんし。「シリーズ構成」という役職が存在せずプロデューサーが兼任することが多い東映特撮では、糾弾すべきは白倉Pでしょう。
ディケイドのことはもう忘れて、来週からは「平成ライダーシリーズ、次の10年への先駆け」となる仮面ライダーWが放送開始です。今までの平成ライダーシリーズに一区切り付けて、プロデューサーとメインライターを全く新しい人材に変えた*3「新しい風」に期待したいです。明確に「首領と幹部がいる悪の組織」があるなど、現段階で今までの平成ライダーとはかなり違うものになりそうなことが伺えますし。

*1:やり方に納得したわけでも許すわけでもないし、冬の映画を見に行く気はさらさらありませんが。

*2:ビートルファンガイアがいるのがどうしても納得いきません。ただの悪人じゃなかったでしょあの人……

*3:塚田Pはデカレンジャーとかで有名ですし、三条陸も言わずもがなですが、平成ライダーではということで。