海賊戦隊ゴーカイジャー 第15話「私掠船現る」簡易感想
- バスコ・タ・ジョロキア
- バスコ・ダ・ガマ+タバスコ+ジョロキアってものすごいネーミングです。
そんな駄洒落ネーミングとは裏腹に、自らの欲しいものを得るためならば平気で他人を利用して切り捨て、卑劣な手を使うのも厭わないという強烈なキャラクターでした。役者さんがブログで「子供に嫌われる」と書いていたのも頷ける外道ぶりです。しかもマーベラス以外のゴーカイジャーを人質に取るために、助けに来るのを見越して敢えてマーベラスに一騎討ちを申込む策士ぶり。
ただ、単に外道なだけでなく「何かを得るためには、何かを捨てなければならない」という強い信念を持っていることで面白いキャラになっています。実はいい人だったとか改心は無しで、最期まで自らの信念と欲望に忠実な外道のまま活躍して欲しいですね。
- 参謀長ダマラス
バカス・ギルワルズ・ギルがいつまでも海賊対策にも大いなる力にも無関心で埒が明かないので、バスコを利用しようとしているようです。スゴーミンを出撃させてバスコの目の前でゴーカイジャーに大いなる力を使わせ、バスコを動かそうとする辺りいい感じに狡猾です。それを見抜けないバスコではないわけで、この二人の会話は腹の探り合い、お互い利用のし合いで面白かったです。
- 赤き海賊団
- 以前ダマラスとインサーンが「ザンギャックへの最大の抵抗勢力だった」と言っていたのでかなり規模が大きいと思っていたら、まさかたった3人+鳥型メカ1機だったとは……逆に言えばたったこれだけのメンバーで、あくまで第一目的はレンジャーキーを集めることでありながら最大の抵抗勢力となったということで凄い奴らだということはわかるのですが、絵的にしょっぱくてちょっとがっかりでした(笑)
- 「もしかしたらたまたま途中で、ばったり偶然誰かさんに会ったりするかも知れないけど」
- この素直じゃない絆がゴーカイジャーの魅力ですね。特にルカはいいキャラしてると思います。今回ばかりはそれこそがバスコの狙いで、見事にハマってしまったわけですが……
- 「実はあの人、俺らに黙ってたこと、結構あったみたいなんだよねぇ」
- アカレッドが黙っていたこと……いったいなんでしょうか。「実は宇宙最大の宝なんて存在しなくて、単にレンジャーキーをレジェンド戦隊に返してザンギャックと戦うつもりだった」なら確かにマーベラスはアカレッドを殴る資格があると思いますが(笑) アカレッドが「これだけあればなんとかなる」とか言っていたので、案外ありそうかも。
- ラッパラッター
- レンジャーキーの力を自らに宿して変身するのではなく、レンジャーキーの力を引き出してそれ自体を実体化させる……やっぱりディエンドですよねこれ(笑)
戦隊対戦隊までならまだともかく、生身の人間にまで暴行を加えているのは目を覆いたくなる惨状でした。今までゴーカイジャーが楽勝ムード続きだったのも相まって、絶望感がすごいです。