仮面ライダーOOO 第30話「王とパンダと炎の記憶」簡易感想

謎は全て解けた!
ではありませんがw、引っ張った重要な謎は粗方今回明かされたと思います。ますますクライマックス感が漂いますね。
鴻上会長
ジャカジャンッ!「後藤君!!」ジャンッ!ジャンッ!ジャンッ!に滅茶苦茶笑いました。これはひどい!w そりゃ後藤だけじゃなく周りの社員もビビります。
800年前の戦いの真実と、アンクの真実を語るいつにも増した狂気ぶりは素晴らしいっ!です。アンクの身体から素手でメダルぶっこ抜いていますしこの人……w
800年前のオーズ
欲望の塊だったとは、映司と対照的です。鴻上会長がオーズにメダルを集めようとしているのは、先代のオーズは暴走したけど欲望の希薄な映司なら別の結果が得られるかも知れないと思っているからでしょう。
アンクの真実
だいたい前回予想した通り、
今のアンク:人格と右腕だけを封印されて他に身体が存在するのでそれ以上復活できない、800年前のアンク
アンク(ロスト):人格と右腕が抜け落ちたアンクの身体から、鴻上がメダルを抜き取ったことで新たな人格が生まれた存在
でした。アンク(ロスト)の誕生からは、グリードそのものの誕生経緯を思い出します。
アンクは800年前も抜け駆けするためにオーズと組んだわけで、そりゃ他のグリードからやたら敵視されたり嫌われるわって話ですね。回想でウヴァの電撃、カザリの竜巻、メズールの水流、ガメルの弾丸を火炎放射で弾いて余波でダメージまで与えていますが、どれだけ強かったんだアンク完全体……
ドクター真木の真実
同時に描かれたこちらは、予想以上に重くダークなものでした。まさか姉殺しとは……美しく温かい記憶が暗く冷たく修正されていく流れと演出は、そこらのサイコホラーも真っ青でした。
ドクター更正フラグかと思われた知世子との出会いが、逆に背中を押してもう戻れないところへ踏み出させてしまったというのがなんとも言えません。「優しく美しいうちに、醜く変わる前に終わらせなければならない」と語るドクターも悲しい人です。結局は大切なものの駄目なところ、醜いところを見たくないし受け入れたくなくて、終わらせてしまえば美しい思い出(たとえそれが偽物でも!)に浸っていられるという逃げですからね。
真木仁美とはどういう人物だったのか?
ドクターの回想を丸々信じるならば、今まで想い続けていた優しい姿はドクターが自分に都合よく修正していた記憶で、本当は幼いドクターに終末への思想を植え付けてその人格を歪ませ、更には結婚を機に人形を押し付けてドクターを捨てようとした冷酷な女ということになります。
ただ、終末云々は両親の死を悲しむドクターを慰めるため(所謂天国で幸せに暮らしている的な)、人形を渡したのは自分に依存しきっているドクターを少しでも独り立ちさせたい親心だった、冷酷なのは捨てられると思ったドクターからはそう見えただけ、とも取れるのが面白いところです。
結局はドクターにとってどうであったかであって、本当の真木仁美がどんな人間だったかはさして重要ではないのでしょうが。
シャチパンダヤミー
今回を見ると、女性を容赦なく抱き締めて殺害していたのは、ドクター自身が分析していた母性への欲求だけではなく、潜在的に秘めていた姉への深い憎しみもあったのではないかと思えてきます。
次回
ウヴァさん今更出てきて何するつもりなのついに恐竜メダル登場! 目が紫色に光る映司といい、まだまだ波乱の物語は続くようです。