仮面ライダーOOO 第4話「疑いと写メと救いの手」

カザリの交渉
「戦いに来たんじゃない」と言いつつもさり気なく自らの力を誇示してから交渉に入る辺りに、カザリの狡猾さが伺えます。不完全な今ですら、竜巻たった二発でオーズをダウンさせて映司にぜぇぜぇ言わせた実力はヤミーとは桁違いです。
無くなったコアメダルは全てアンクが持っているわけではない
これは少し考えて見れば当然のことですね。たとえ自分のコアメダルだけピンポイントで失っていたとしても、他のグリードのコアメダルを殆ど確保しているならアンクのアドバンテージは相当なものになりますし。それじゃあどこにあるのかといえば、やはり現時点で一番確率が高いのはグリードの封印を管理していた上にメダルについてかなり研究していた鴻上ファウンデーションなわけですが……
「もう食いたくない」
本人が満足どころかその行為に嫌悪さえ覚えるようになればもう欲望は満たせないと思うのですが、白ヤミーが誕生した時点で欲望はもうその人からは切り離されて無制限に増幅し続けるのでしょうか。腹時はラストでもあの様だったので、口では食いたくないとか言いつつも全然そうではなかった可能性もありますが(笑)
iPhone4にハマるアンク
前回の後藤とのやり取りだけで人間の進化を知って決して侮らず、人間の作ったものでも役に立つなら進んで使うアンクは確かに鴻上会長の言う通り「一筋縄ではいかない」です。
泉信吾はアンクに取り憑かれている
またえらくあっさりバラしました。引っ張ってもしょうがない謎ですし、映司のキャラを考えれば正直に話すのは納得ですが。
「中身は全然違うんだ」
確かに子供からアイス盗むようなのは「全然違う」とは思いますが……もっとこう、違う表現はなかったのでしょうか(笑)
「親切じゃないよ、全然」
何気に映司が唯一持つであろう「強い欲望」を自らの口から告白しました。あくまで「所詮自分のための行為」であることを自覚していて言い訳もせず、それでも助けずにはいられないのはやはり強迫観念的なものを感じます。たとえ「手を伸ばさなければならない」というものであろうと、平気で見捨てるよりは遥かにいいですけどね。
2ちゃんねるにハマるアンク
未だかつてネットの匿名掲示板で情報を集めた特撮キャラがいたでしょうか(笑) 剣で広瀬さんがネットの情報網を使ってキングを探したのは、匿名掲示板の実況を使うのとはちょっと違いますし。匿名掲示板で犯行予告した怪人ならいましたけどね。
生身でメダジャリバー
確かにメダジャリバーは本来のオーズとは全く無関係なものなので、変身できなくても使えるでしょうね。その割には前回変身したら手に持っていましたが……あの時はライドベンダーもありませんでしたし。
カザリの失敗
人間など取るに足らない存在と、完全に眼中に入れなかったのがアンクとの違いであり、大きな失敗でした。これで今後はグリード側も、嫌でも人間を「欲望の素」以上に認識せざるを得なくなるでしょう。グロンギ以来の徐々に人間社会に順応し、利用していく怪人が見られそうです。
アンクの選択
色々言ってはいましたが、たとえカザリがアンクを信用して監視しなかったとしても、アンクの選択は変わらなかったと思います。カザリと組んだとしても圧倒的に有利なのはカザリ側ですし、ヤミーにすら対抗できない腕だけ状態では(前回腹時を圧倒していたり今回不意打ちとはいえカザリに結構なダメージを与えていたところから見るに、体さえあればそこそこの力は出せるようですが)ある程度メダルを集めたところで捨てられる可能性が高いですから。
オーズ対カザリ
タトバコンボではほぼ為す術なく圧倒されましたが、タカキリバにチェンジして接近戦ではなんとか互角の勝負ができるように……真剣にトラ部分の存在価値が危ういです。コンボは亜種形態以上の力を発揮できるんじゃないんですかー。
コアメダルの奪い合い
カマキリメダルを犠牲にして、三枚も奪ったオーズの圧勝でした。グリードってちょっと手を突っ込めば簡単にメダルを奪えるような身体構造なんですね。この分だとこれからもグリードがちょっかい出してくる→オーズが手突っ込んでコアメダル奪って返り討ちにしつつパワーアップがお約束パターンと化しそうです。
オーズのパワーアップ=グリードの弱体化なわけで(アンクもグリードも確保していないコアメダルがある以上、完全にそのパターンではないでしょうが)、粗方メダルが揃ってコンボパターンも増えたオーズが今のアンクくらいしかないグリードをいたぶり殺すという悪夢のような光景が見えますが、その辺は大丈夫なのでしょうか。
「人の価値は俺が決めることじゃない」
「自分の価値は自分で決めるものさ」ということですね。アンクは効率のいいメダル集めのために、映司は隙を見てアンクを倒して泉信吾を助けるために……亀裂は元通りにはなりましたが和解したわけでも理解し合ったわけでもなく、あくまでお互いがお互いを利用すると決めた上での協力体制なのが面白いです。下手に慣れ合ったりアンクが映司に感化されたりせずに、この緊張感のある関係を続けて欲しいところです。あっさり慣れ合ってしまうとそれこそ電王ですし。
タカトラーター
チーターレッグの効果は俊足と、そのスピードを生かした高速連続キックですか。恐らく純粋なキックの威力ではバッタレッグに劣るのでしょうが、バッタの上位互換に見えてしまいました。
連打で相手の体を掻き分けていくのはあれですね、北斗柔破斬(笑)
「手が届くのに手を伸ばさなかったら、死ぬほど後悔する。それが嫌だから手を伸ばすんだ」
恐らくあの回想の少女に手を伸ばせずに救えなかったことが、今の映司を形作った映司の全てなのでしょう。ただ今までの映司の描写を見ると、手の届かない場所にまで手を伸ばそうとしているのは明らかであり、何度も書いていますがその危うさがこれからのドラマの大きな鍵になっていくのだと思います。
「できれば病院食が美味いところに」
馬鹿は死んでも治らない……というか即警察行きで食べ物に贅沢言っていられない状況になると思います。映司は「別に勝ち負けとかじゃねぇし!」と負け惜しみを言っていましたが、今回はアンクの完全勝利ですね。たとえどんなに反省しない馬鹿でも、助けたことを後悔しないという意味では確かに勝ち負けではないですが。
鴻上会長の接触
モニターを持って行かせる意味はとか映司引いてるよとか色々言いたいことはありますが、鴻上会長の過剰演出好きにいちいち付き合わされる秘書さんには同情します。毎回テンション高い熱演を聞いてもマイペースで流しているところを見ると、こちらはこちらでかなりの大物のようですが。
次回
ついにグリードも人間に憑依、そしてメズールとウヴァが立て続けに襲来でいきなり大ピンチっぽいです。タトバ以外で初めて出てくるコンボはガタキリバらしいので、ウヴァは今回のカザリと同じく返り討ちで弱体化しそうですが。