仮面ライダーOOO 第3話「ネコと進化と食いしん坊」

仮面ライダーオーズ、ここまでのハイライト
どうやら「三つの出来事」は前後編の後編でのみやるようです。確かに前編であったことを挙げるだけなら毎回三つでも足りそうです。
記憶走査
腕だけなのに意外と多芸です、アンク。記憶を読んでも微塵もそれに合わせて怪しまれないようにする気がない辺りはさすがですが。余計なことを説明しなくても「こいつの記憶を読んだ」で済むのは話の上でも便利そうです。
この女を始末する
と思ったら投げられていましたとさ(笑) 比奈はライドベンダー(設定重量260kg)も普通に持ち上げられる人外の怪力の持ち主なので、身体能力は泉刑事に依存するアンクでは敵わないのも仕方ありません。
前回映司に引っ張られてあっさり取れたのは映司に自分が離れると泉刑事が危ないと脅迫するためにわざと離れたのかもと思っていたのですが、どうやら本当に外れやすいようです。
「おい、こいつ人間か?」
映司は「当たり前だ!」と怒っていましたが、その疑問は至極当然のものだと思います。でも同じ怪力女のハナと比べると、常軌を逸した力を持ちながらも性格自体はキツくもなくリアクションが一般人のそれなのが面白いです。
映司の脅迫
このわざとらしい脅迫口調! 本来ならこの脅迫、アンクが「じゃあ俺もこの人間から離れるぞ」と言うだけでイーブンになってしまうので全く成り立っていないのですが、乗ってしまうアンクは意外と頭が悪いのかお人好しなのか。
今回のグリード集会
どうやら行く先々で見つかって騒がれて嫌気が差しているようです。人間に憑依して活動する方法を取ることになるのは、セルメダルの消耗を抑える他にこういう理由もあるのですね、きっと。
このシーンだけでも、後ろで色々と考えを巡らせるカザリとメズール、前に出て鬱陶しい警官隊をぶちのめすガメルとウヴァとそれぞれのスタンスやキャラがわかるのがいいですね。真っ先に暴れた挙句、セルメダルが足りなくなってメズールに恵んでもらうガメルがなんかかわいいです。そのメズールは優しいというよりは、ガメルをいいように利用している感じがします。
腹時門太
今回のヤミーの中の人。結構高そうな中華料理屋で食べていたかと思えばコンビニ弁当を買い占めたり、食べるもの自体はどうでもよくてただ抑え切れない食欲を満たせればいいというタイプのようです。確かにヤミーの素には最適ですね。
「最近はって……まさかね」
そのまさかでした。こうやって写真だけでも、「映司が世界中を放浪していた」ということを表すのはいいやり方だと思います。
カザリのヤミー
ウヴァのやり方は素となった人間はその欲望を白ヤミーを生み出す材料にされるだけで全くの無害でしたが、こちらは白ヤミーを寄生させて欲望のままに行動させるために非常に危険です。人助けには異常な執着を見せる映司が手を出しにくいという意味でも、厄介なやり方です。
ようやく一日経過
第1話〜第3話の約三分の一……恐らく映司にとってもでしょうが、視聴者にとってもなんとも長い一日でした(笑)
「タカにヤミーを追跡させるんだ」
がちゃんがちゃん→「なんで戻す」→がちゃんがちゃんに吹きました。これはアンクでなくとも無駄遣いと言いたくなります。アンクと後藤のやりとりは悪徳商法に引っかかった人と開き直る悪徳業者のような感じが……
たかが人間も進化した
かっこよく拳銃を構えていますが、セルメン状態のグリードにもまるで敵いませんでしたよねライドベンダー隊。腕だけのアンクくらいなら倒せそうではありますが。
非常にいいバランス
グリードがヤミーを生み、そのヤミーをオーズが倒し、そのオーズをグリードの一人であるアンクと鴻上ファウンデーションがサポートし、ヤミーを倒して出たセルメダルは鴻上ファウンデーションとアンクが回収する……確かに、できすぎているくらいのバランスです。最初からこうなることも全部織り込み済みだったようで、鴻上恐るべし。
1話2話の誕生日ケーキはグリード復活やオーズ誕生でテンション上がってやってたのかと思いきや、誕生日ケーキを作ること自体が趣味なんですねこの人(笑)
進化した方法
ググれということですねわかります。「封印されている間に無くなったコアメダル」と言っているので、コアメダルはアンクが奪ったもの、各グリードが保持しているものの他にあちこちに散らばっていそうです。
あと、iPhoneすらこっそり買わないといけなかった泉刑事かわいそうです(笑)
腹時襲来
さり気なく巨大な像を持ち上げて防いでいる比奈に吹きました。
タコカン大活躍
前回見せた万能ぶりの上に墨で目潰しまで!
「欲望に塗れて死ねれば本望」
確かにヤミーに寄生されずとも、あれだけの暴食を繰り返していれば先は長くなかったとは思いますが、アンクの言うことも極論ではあります。その分映司が人助けに関しては愚直なまでに真っ直ぐ突き進む分、バランスが取れているコンビです。
ネコヤミー
なんともまあかわいいのか気持ち悪いのか微妙なデザインです。脂肪で攻撃を弾いてしまうのはいいのですが、メダジャリバーやトラクローによる斬る攻撃は完全に無効化できたのにキックでは普通にダメージを受けているのは北斗の拳を読んでいると違和感を禁じ得ません(笑)
「変身!」
第1話は戸惑いながら、第2話は落下しながらの即変身だったので、シークエンスが詳しく描写されたりがっちりポーズ決めたりスキャンがスローになるというケレン味の効いた変身をようやく見ることができました。
スキャニングチャージ! タトバキック!
微妙にファイズとディケイドっぽいですが、ジャンプの際にバッタレッグをバッタ脚に変形させる、命中時にオーズのタイトルロゴが出る、と演出が気合入っててなかなかかっこいいキックです。タカのリングを通過すると翼が出て推進力を得て、タカの視力で標的をロックオンするのが芸コマでした。更にコンクリート柱がボコボコ飛んできてそれを砕きながらのキックに物凄い演出と思ったのですが……
タトバキック不発
飛んできたコンクリート柱はキックの演出ではなく、カザリが妨害で飛ばしてきたものだったようです。物語上必要だったとはいえ、初めて繰り出すライダーキックが不発というのは……正直なところがっかりしました。個人的な感傷ではありますが、初めてのライダーキックはビシッと決めてヤミーを倒して欲しかったです。
カザリ登場
第3話にして主人公の前に姿を表した敵幹部。他のグリードがアンクを狙う中真っ先にアンクに接触して協力を持ちかける辺り、無邪気そうな声や口調とは裏腹になかなかに食えない奴のようです。グリードの協力が得られるのならアンクにオーズと組むメリットは全く無くなりますが、どう動くでしょうか。順当なところではカザリは最初から組むつもりなどなく、アンクの持っているコアメダルだけを奪って始末するつもりといったところですが。