S.H.Figuarts 仮面ライダージョーカー

※宇宙落描きはまだ劇場版Wを見ていないので核心に迫るようなネタバレはありませんが、
一応「どんなネタバレも見たくない!」という方はご注意下さい。

S.H.Figuarts 仮面ライダージョーカー

S.H.Figuarts 仮面ライダージョーカー



平成ライダー第11作目「仮面ライダーW」の劇場版である「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」に登場する仮面ライダー
仮面ライダーエターナルのマキシマムドライブによってT2以外の全てのガイアメモリが使用不能になった状況で、左翔太郎がダブルドライバーの一本挿し版であるロストドライバーを用い、T2ジョーカーメモリによって変身したライダーです。使用しているメモリが一本のために走力以外の単純なスペックはサイクロンジョーカーのちょうど半分しかありませんが(走力も他の能力ほどではないですがやや劣ります)、その代わりジョーカーメモリの運動能力強化と「技」の能力が極限まで高められており、実戦ではカタログスペック以上の力を発揮するらしいです。
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魂フェスティバルでの販売及び魂ウェブでの受注販売限定ということで、パッケージもウインドウ付きの通常のものとは異なるスペシャル仕様となっています。黒い十字にジョーカーメモリのマーク、仮面ライダージョーカーの線画がクールです。



基本的には姿は「MOVIE大戦2010」でディケイドにファイナルフォームライドされた形態であるジョーカージョーカーと変わりませんが、中心のセントラルパーテーションが塗られておらず黒のままであり、ベルトがロストドライバーなのが異なっています。
プロポーションのよさには定評のあるフィギュアーツW素体だけに、細身すぎずややがっしりした比較的劇中に近い体型になっています。




顔は造型自体はよくできていて、クリアパーツで再現されたホークファインダー(複眼)も非常に緻密で美しいのですが、その分ダブルフィーラー(アンテナ)に結構目立つバリが残っているのが惜しいです。他にもホークファインダーがやや小さかったり、ダブルフィーラーが頭のラインに沿って後ろに傾いておらず真っ直ぐなままだったりと劇中のものと見比べてみるとやや違和感があります。
ただ繰り返しますが造形自体は秀逸なので、出来が悪いということはありません。むしろ出来自体はバリを除けば素晴らしいです。



サイクロンジョーカーではジョーカーサイドもてっかてかでしたが、こちらはつや消し加工が施されており非常に高級感に溢れています。その分少し擦っただけで目立つ傷ができてしまうので、取扱い注意です。




ロストドライバーとマキシマムスロットもきっちり再現されています。スカルはロストドライバーがポロポロ取れたそうですが、こちらはしっかり付いていていじっていても取れることはありません。






可動範囲はほぼイクサと同じですが、装飾が少なく素体に近いためにより広くなっています(特に首と脚)。
イクサでは肩と胴体の関節がゆるゆるで困りましたが、こちらは右の股関節がやや緩めなこと以外はどこもしっかりした保持力で、動かしていてストレスが溜まりませんでした。



ただデザインの都合上、腰の回転範囲はやや狭目です。



手首は握り拳の他に、変身直後のポーズ用の人差指と中指を伸ばした手、「お前の罪を数えろ!」用の人差指だけを伸ばした手、平手がそれぞれ両手分付属します。
別にいらないだろうと言われればそうなのですが、持ち手がないのは少し寂しいです。



「さあ、お前の罪を数えろ!」



スチール写真で取っていたBLACKっぽいポーズを。



イクサ同様安定感は抜群で、片足立ちも楽々です。



「ジョーカァー! マキシマムドライブ!」



「ライダーキーック!」



「ライダーパンチ!」



ジョーカーメモリのマークがプリントされた、クリアブラックの特製魂STAGE(ACT3)が付属しています。シンプルですがこれがなかなかかっこいいです。



「俺の名は左翔太郎、この風都じゃちょっとは名の知れた探偵だ。今日も今日とていなくなったペットを探してくれって依頼を受けたんだが……」



「おおっと、言ってるうちに早速見つか……」



「キシャァァァァァァァ!」
「ってオイ! おかしいだろあれは!? ペットじゃなくて古代怪獣だろ!」



「おいっ、大人しく、しろーっ!」
「キシャァァァァァァァ!」




最後は日本を代表するヒーローと並んで締め! ということで、フィギュアーツ仮面ライダージョーカーのレビューでした。
基本的には他のフォームと同じく一部付属品を変えただけのリカラー商品ですが、元のサイクロンジョーカーが完成度には定評があるだけに満足のいく内容でした。全身のツヤ消し加工も質感がよくなっていて、効果的だと思います。
特にポロポロ落ちるようなパーツもなく、全身の関節もしっかりしていて非常に遊びやすいのもポイント大きいです。あまりガシガシ動かしすぎるとツヤ消し加工に傷が付きますが。
後日魂ウェブで受注販売されるので、どうしようかなーと迷っている方には是非お勧めします。映画でもかなりの活躍を見せるらしいですし。
フィギュアーツは予約すら争奪戦になる現状に嫌気が差したのと最初の頃に出まくったカブト系ライダーとイマジンにはあまり興味がないのとでこれが二つ目なのですが、どちらも難点がないわけではないですが見た目も遊びやすさも高いレベルで両立しているのがすごいですね。