鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第41話「奈落」

キンブリーとその部下たちを始末しようと動き出すマイルズらブリッグズ要塞の面々。エドはなんとか彼を生かしたまま捕らえる事を提案するが、逆にマイルズに「その甘さが君や仲間の命を奪うかもしれないのだぞ」と一喝されてしまう。
キンブリーが一人になったところを狙撃しようとするマイルズたち。だが彼らの計画に気づいたキンブリーに、実行直前で反撃に遭ってしまう。
しかもエドの所には、キメラ化したキンブリーの部下、ダリウスとハインケルが襲い掛かってきて…。

bold;">不殺を求めるエド:年齢の割には色々見てきたおかげで達観しているところもありますが、こういうところで目的のために手段を選ばないようになれないのがエドの欠点であり魅力ですね。
一面的に肯定するわけでも否定するわけでもなく、その甘さのせいでキンブリーに完敗して瀕死の重傷を負い、その甘さのおかげでダリウスとハインケルという味方を得た……と、両面が描かれているのには好感が持てます。厳しい対応をしつつも、その甘さを認めているマイルズ少佐初めブリッグス兵もいいですね。
bold;">金人=真人:シンに錬丹術を伝えたのは、金の髪と金の瞳を持った不老不死の人……つまりはそういうことですね、意味ありげにホーエンハイムの姿が挿入されましたし。この親父何年生きてるんですかいったい(笑)
bold;">全てお見通しのキンブリー:スカーがウィンリィをさらったのはエド達と共謀した狂言だということも、自分が狙われているということも、その方法が狙撃だということも全て見抜いているキンブリーは恐ろしく頭が回りますね。頭がいい以外にも、イシュヴァール殲滅戦で戦場と人殺しの場数をかなり踏んでいるのも大きそうです。
狙撃を防ぐためとエドへの目くらましのために即爆発で雪煙を作り、視界が利かなくても問題ないダリウスとハインケルをけしかけるクレバーさが素晴らしい。
bold;">エドVSダリウス&ハインケル:視界を封じられて苦戦するも、即座にダイナマイトからアンモニアを錬成して撃退するエドもクレバーですね。前半で湿気たダイナマイトが大量に放置されているという伏線が張られていたのもナイスです。
bold;">エドVSキンブリー:身体能力ではキンブリーが驚愕するほど圧倒的にエドが上ですが、その甘さと「石を二個持ち、一個は敢えて周りに見せてもう一個を隠し持っておく」というキンブリーの策に完敗しました。短いですが、エドがその甘さでしっぺ返しをくらうのとキンブリーの純粋な戦闘能力だけではない一筋縄ではいかない強さを見せた名戦闘でした。
bold;">魂を対価に治癒錬成:鉄骨を引き抜かせてる時のエドの絶叫が物凄い。その激痛(もう痛みなんて通り越してるかもしれませんが)の中で、「魂を対価に自分の身体を錬成する」という離れ業をやってのけたエドの精神力にも圧倒されます。
何気に反則臭いことをしていますが、これが真理を見て賢者の石やホムンクルスや向こう側についての知識を持っているからできたことなのか、それとも「人間の形をした賢者の石」であるホーエンハイムの息子だからこそできたことなのかが気になります。
bold;">ダリウスとハインケルが仲間に:エドはキンブリーとの戦いでは甘さで痛い目に遭いましたが、その甘さによって心強い味方と賢者の石を手に入れました。もうエドもアルも賢者の石で元の身体に戻ることにはそれほど執着は持っていないと思うのですが、これをどう使うのか先が楽しみです。