だましゑ歌麿

新聞のテレビ欄に載っていたあらすじと出演者で見たのですが、予想外に面白かったです。歌麿のお上への巧妙な策を講じた復讐に実直な役人である一之進が絡み、寛政の改革を手段を選ばす断行しようとする松平定信の陰謀が明らかになっていくストーリーは見応えがありました。いくら巷で大人気とはいえ、たかが一浮世絵師に絵をやめさせるためだけに御老中がここまでするかとは思いましたが、無粋なツッコミですね。
ラストの大立ち回りは松平側かと思われた長谷川平蔵が歌麿の策に乗って最後に美味しいところ持っていったと思ったら、あらすじにもあった歌麿一世一代の「だましゑ」にやられました。まさか妻の復讐のため、妻の姿で黒幕の罪を暴くとは……
しかしこれ、製作は松竹ですがテレ朝側の相棒スタッフが関わっていたりするのでしょうか。エンドクレジットの出方や表示がそのまんまでしたし、水谷豊演じる変人の後見人である有力者が岸辺一徳でしたし。